2016年7月19日火曜日

薄膜の重量計算

私どもの扱う薄膜は最も薄いもので17μm (マイクロメートル) になります。他社さんは12μmもラインナップしています。

これを一定の幅で50メートルや100メートル分を芯に巻いて納品するのですが、全体でどのくらいの重量になるのか計算するのは少々面倒です。

なぜなら一般的に、基準となる素材の比重が1c㎥(立法センチメートル)当たりとなっているからです。

基準となるこの比重は、縦・横・高さがそれぞれ1センチメートルであるのに対し、製品は高さ(厚さ)がμmレベルしかありません。

◆ cm 100分の1メートル

◆ μm 100万分の1メートル

双方の単位には1万倍の開きがあります。このように単位に開きのある数値を掛け合わせるのはやっかいです。

紙においては、「坪量(つぼりょう)」という重さの基準があり、これは紙のように薄いもの、つまり薄膜の類いが1メートル四方の状態における重さを指します。ただし、薄膜の厚さがそれぞれ異なるため、その体積は一律ではありません。厚さにかかかわらず、平面として見た状態を1㎡(平方メートル)に単純化した重量です。薄膜の場合、比重よりも坪量を基準に使う方が簡単になります。

では例えば厚さ25μmの薄膜の坪量を計算してみましょう。

重さの基準となる比重が1c㎥当たりなので、平面的に見た1㎡では何c㎥になるのかを先に計算します。

では縦・横・厚さをそれぞれcmに置き換えます。

◆ 縦 1m×100=100cm

◆ 横 1m×100=100cm

◆ 厚さ 25μm÷10000=0.0025cm

そして以下の式で体積を計算します。

100cm×100cm×0.0025cm=25c㎥

ここで注目すべき点は、平面の面積をcmで計算する時、その積が10000になります。

その一方で、厚さのμmをcmに置き換えるには10000で割ることになり、ここには相殺関係が生まれています。ならばこの部分は省略できますね。

ここから導き出せるのは

    Nμmの薄膜の1㎡当たりの体積はNc㎥

という等式です。

よって厚さがμmレベルの薄膜の坪量を計算する簡単な方法は、

厚さがNμmの場合;

    N×比重=坪量

という式が成り立ち、面倒な中間計算が一切省けます。

坪量が割り出せれば、芯に巻いた薄膜の重量も、後はその幅と長さが分かれば簡単に導くことができます。

厚さが25μmで比重が2.1g/c㎥の場合、坪量は

    25 ×2.1g/c㎥=52.5g/㎡

となります。

そして、その薄膜の幅が25cm、長さが50mである場合;

    0.25m×50m=12.5㎡

となり、これらを掛け合わせると

    坪量52.5g/㎡×面積12.5㎡=656.25g

で総重量が分かります。

結論としてまとめると

    【厚さがNμmの薄膜の坪量(g/㎡)はN×比重(g/c㎥)】

となります。

つまり薄膜の場合、素材の比重よりも坪量を基準にして考えると、その総重量を求めやすくなります。

2016年5月11日水曜日

アプリの更新作業 その3

結局、期日までに更新が間に合わなかったのだけれど、今朝の時点でアプリは公開停止にされておらず、インストールが可能な状態です。実際のところ、しばらくは猶予期間が設けられているのだろうか。

私の結論としては、現行アプリは更新せず、新たなアプリとして再リリース。アプリ本体の中身はは全く同じなんですけどね。

Cordova、正確に言うとAdobe PhoneGapはアップデートを済ませた。コマンドプロンプトで確認するとバージョンは6.1.1。PhoneGapの公式ブログによればバージョン6.1.0は以下のプラットフォームを含む。

The platform version breakdown of cli-6.1.0 is as follows:

●iOS: 4.1.0
●Android: 5.1.1
●Windows: 4.3.1

Windows 10 and PhoneGap CLI-6.1.0 Now on Build より

2016年5月7日土曜日

アプリの更新作業 その2

アプリを作成した当時のCordovaのバージョンが5.1.1だと確認できたので、今回のセキュリティアラートに納得がいかず、Google Play Developer Supportに問い合わせを出した。

回答をいただいたのだけれど、やはり「脆弱性の問題が含まれている古い Apache Cordova バージョン4.0.2 が使用されている」とのこと。何故そうなっているのだろう。

HTML5でハイブリッドアプリを作成 | Cordovaを使ったAndroidアプリ開発 - Cordovaをインストール の手順を参考にインストールし、コマンドプロンプトでバージョンを確認すると、5.1.1と表示されるというのに。

そこで上記参考ページにあるリンク Cordovaとは をクリックしてみた。

表示されたのは 「PhoneGap (Cordova) とは?」と題するページ。そこには Phonegap公式サイト へのリンクがあった。この時点で何となく事情がわかってきた。

PhoneGap - WikipediaHTML5ハイブリッドアプリ開発を支えるOSS「Cordova」はなぜアツいのか?PhoneGapとの違いは何か? - ふろしき.js によれば、 Cordova は、「PhoneGap」を開発していたNitobiをAdobeが買収し、Apache Foundationへ寄贈したことに由来する。

そして、Adobeは「PhoneGap」名で開発を続け、Apacheは「Cordova」という名前に変更して開発をしている。また、それぞれのバージョン番号は一致しない。

この辺りの事情は事前に目を通していたつもりだが、では自分がどちらをインストールしたのか、意識も確認もしていなかった。

HTML5でハイブリッドアプリを作成 | Cordovaを使ったAndroidアプリ開発 - Cordovaをインストール にあるリンク Cordovaとは を開いたことで、私がインストールしたのはAdobeの「PhoneGap」だったことに気付いた。

つまり、インストールを確認したバージョン5.1.1はPhopneGapのものであり、Cordovaのものではなかった。う~ん、紛らわしい。なんでコマンドプロンプトで「cordova -v」を受け入れるのか。こういう混乱を招く利便性は却って迷惑である。

"phonegap cordova version"のキーワードで検索するとCordova 5.1.1 Now on PhoneGap Build が結果の先頭に出た。これを開いてみると、

This will build your PhoneGap app with the following individual platform versions:

●Cordova Android 4.0.2
●Cordova iOS 3.8.0
●Cordova WP8 (Windows Phone 8) 3.8.1

との案内が見られた。これでようやくハッキリとわかった。PhoneGapのバージョン5.1.1はCordovaのバージョン4.0.2に相当し、セキュリティアラートは妥当であった。

2016年5月5日木曜日

アプリの更新作業

ゴールデンウィークに入ってようやく重い腰を上げ、アプリの更新に取り掛かって3日目、大したことないだろうとの予想が大ハズレ。

アプリの本体は変更の必要が無く、主にフレームワークのcordovaとconfig.xml内のversionを更新して、リビルドするだけのことなんだけど、これまた手順のまとめられたページがとんと見つからない。

おまけに途中で「バージョン管理」なんて情報に当たって、その方法を調べ始めたもんだから、さらに躓いてます。

期限の5月9日まで、今日を含めて5日間、果たして間に合うだろうか。いっそのこと、新たなアプリとしてリリースする方が簡単かも。

【補足】改めて自分の開発環境を確認したらcordovaのバージョンは5.1.1でした(更新が必要なのは4.1.1以前のバージョン)。・・・ってことは更新要らないじゃん。どうして該当アプリとして警告が届いたんだろう。このまま放っておいたら強制的に公開を停止されてしまうのかしら・・・

2016年4月5日火曜日

Apache Cordova の脆弱性について

久々の投稿です。 アプリが完成して公開できたら、燃え尽き症候群でほったらかしにしてました。
久しぶりにデベロッパーコンソールを開いたら、脆弱性に関する連絡が届いていました。


Apache Cordova の脆弱性を含むアプリの修正 - Google ヘルプ

私は以前にも書いた通り、ハイブリッドタイプとして作成していて、その過程でApache Cordovaを使用していますが、バージョン 4.1.1 より前の Apache Cordovaがその対象となっていて、2016年5月9日以前に更新しない場合、該当するアプリの公開が停止になるという警告です。

今となってはウェブアプリをAndroidアプリにどうやって変換したのか思い出せないほどなので、その部分からのおさらいが必要になりそうです、トホホ。とにかく、期限に間に合うよう、ガンバルのみ。

2015年9月3日木曜日

薄膜 (巻取紙) の計算で参考になるウェブサイトのリンク集

薄膜 (巻取紙) に関する緒元を計算するのに参考となるウェブサイトをご紹介します。

[1] ドーナツ形の面積

 ⇒ 巻き芯に巻かれた薄膜の長さや中空円筒(ロール)の直径を算出するには、その断面の面積が必要になります。中空円筒の断面面積の捉え方と計算方法をとてもわかりやすく解説してくださっています。



[2] ロール紙の長さ



[3] サポート情報 ロール巻計算ソフト_内外カーボンインキ株式会社



[4] 巻取紙に関する算式



【その他の参考になるサイト】

[5] 巻取長さ 径 厚み 製品重量 計算シート|スリッター 株式会社西村製作所

[6] 巻取りの直径と長さを求める計算フォーム

[7] MSR計算シートその1

[8] Tips:印刷の豆知識 ロール仕上げ(ロール紙): 1巻の直径を求める計算 | シール・ラベル印刷:豊島印刷

[9] ● 円筒の体積計算: デジタル教科書・電子教科書

[10] ドーナツ面(円環面)の性質

[11] MONDAI21

[12] 215441号 摩耗量の評価方法 - astamuse

[13] 紙的基重與厚度

[14] 紙のガイド|紙の総合商社 株式会社吉岡

[15] 株式会社三信商会|紙について:厚さ

2015年8月19日水曜日

「薄膜計算」と類似のアイテム

Google playからの連絡では、類似のアイテムが見当たらない、との残念な結果だったので、自主的に機能的に近いアプリを列挙してみます。そのようなアプリが検索された時、類似のアイテムとして表示してもらえるように、自己申告、或いは設定でどうにかできないものかしら・・・

それぞれに特徴があると思うので、使い比べてみてください。

まずは私のアプリから


Google play 薄膜計算
薄膜計算
制作: Weipon Tech
評価: NaN / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
posted by: AndroidHTML v3.1



その他の類似アイテム

Google play フィルム・箔の巻長・巻径・巻重量計算
フィルム・箔の巻長・巻径・巻重量計算
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Google play フィルム残量計算機
フィルム残量計算機
制作: MOONKEY
評価: 5.0 / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
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Google play Paper Calculator
Paper Calculator
制作: bangkero
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価格: 無料 (2015/8/19 時点)
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Google play paper roll calculator
paper roll calculator
制作: bangkero
評価: 5.0 / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
posted by: AndroidHTML v3.1

Google play Roll Calculator
Roll Calculator
制作: Sunergize Solutions
評価: 4.8 / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
posted by: AndroidHTML v3.1

Google play Roll-to-Roll Calculator
Roll-to-Roll Calculator
制作: Byte Studios
評価: 4.7 / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
posted by: AndroidHTML v3.1

Google play Glenroy Packaging Calculator
Glenroy Packaging Calculator
制作: Byte Studios
評価: 4.3 / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
posted by: AndroidHTML v3.1

アプリのリリース

ようやっとアプリが完成し、Google playでリリースすることが出来ましたことをご報告します。
いやぁ、へなちょこな私にとっては果てしなく長く険しい道程でした。

Google play 薄膜計算
薄膜計算
制作: Weipon Tech
評価: NaN / 5段階中
価格: 無料 (2015/8/19 時点)
posted by: AndroidHTML v3.1

私と同業の方やそれらの製品をご購入してくださる方にしか使いみちが無いとは思いますが、「どんな出来映えなんだろ?」と好奇心でダウンロードしてくださる方も大歓迎です。ついでに不具合や改善すべき点などを教えてくださると大感謝です。

⇒ 私の開発環境

【追記】せっかくハイブリッドアプリとして作成したのに、iTunes の App Store向けにはリリースしないの? という声が聞こえてきそうですが、Google playが初回登録費の25米ドルだけで済むのに対し、App Storeは毎年1万円以上の費用を継続して払う必要があります。100円で販売したとしても100人以上の方に、しかも毎年、購入していただかないと、費用の持ち出しになることは避けられません。なので、iPhoneやiPadをご利用の皆さんには申し訳ありませんが、今後もApp Storeでのリリースは考えていません。お許しくださいませ。

2015年8月16日日曜日

開発環境

今日は私の開発環境について書いておきます。

【開発手法】

HTML5をベースにしたハイブリッドタイプで、スマホのネイティブ機能は使用しない。
ターゲットにしているOSはGoogleのアンドロイドだけ、アップルのiOSやその他のOS向けには考えていない。

この手法に決めた経緯については、日を改めて書きます。

【ハード】

 ◆ CPU Intel Atom D510
  ◆ RAM 2GB
             
なお、IDEのエミュレータで実行確認したいのであれば、インテルVT-xに対応したCPUだと高速化が可能です。

インテル® バーチャライゼーション・テクノロジー リスト

Android* - Intel® Hardware Accelerated Execution Manager | Intel® Developer Zone                 

ちなみに、私のCPU「Atom D510」はVT-x非対応なので、高速化できません。

【ソフト】

  ◆ OS Microsoft Windows 7 SP1
  ◆ Oracle JAVA - JRE (Java SE (Standard Edition) Runtime Environment) - Ver.8u51(1.8.0_51)
                            JDK (Java SE (Standard Edition) Development Kit)     - Ver.8u51(1.8.0_51)
  ◆ Android SDK (Software Development Kit) Manager - Rev.24.3.3
      (SDK Tools & SDK Platforms - Android 4.4.2(API19)以上)
  ◆ IDE (Integrated Development Environment/統合開発環境) - 使用せず
  ◆ テキストエディタ SynWrite - Ver.6.4.70
  ◆ コマンドプロンプト(DOS窓) - Windows 7 付属
  ◆ サーバーサイド・スクリプト Node.js - Ver.0.12.2
  ◆ パッケージ管理システム NPM (Node Package Manager) - Ver.2.7.4
  ◆ フレームワーク Apache Cordova - Ver.5.1.1 - Adobe PhoneGapは使用せず
【訂正】Apache Cordovaをインストールしたつもりでしたが、実際は Adobe PhoneGap のVer.5.1.1(Apache Cordova Ver.4.0.2相当)でした。(2016.05.07記)
  ◆ ビルドツール Apache Ant - Ver.1.9.6
  ◆ バージョン管理 Git - Ver.1.9.5


JAVAは種類が多く、名称(略称)もまちまちで分かりにくいから要注意。

JAVAプログラムの開発に必要なのがJDK、そのプログラムの実行に必要なのがJRE

JRE と JDK の違いは何ですか?

ダウンロードは「JAVA SE」の中から                                                                      

Java SE - Downloads | Oracle Technology Network | Oracle

なお、開発環境構築の参考にしたのはこちら↓↓

HTML5でハイブリッドアプリを作成 | Cordovaを使ったAndroidアプリ開発

これ以上に詳しく丁寧に書いてくれているのは見当たらなかった。

ただし、IDE(ここ↑↑ではEclipse)を利用するかどうかは、その人の好み。

他にも

Android Studio
Intel XDK

を試したものの、うまく使いこなせず断念。

2015年8月13日木曜日

BUILD SUCCESSFUL

これまで紆余曲折、七転八倒、三歩進んで五歩下がる、な状況でしたが、とりあえず

BUILD SUCCESSFUL

までこぎつけました。でも出来上がったのは

android-debug.apk

だけで、

Cordova-App-release.apk


Cordova-App-release-unsigned.apk

も生成されていません。keytool のコマンドで keystore ファイルを作ったのに・・・

その前に

cordova build --release

のコマンドでも走らせてみたのだけれど、

BUILD FAILED

になってしまい、英語でズラズラとエラーメッセージが出てきました。これは何度も出てきては読んでいるけれど、じゃ~どうしたらいいの、ってのが全く読み取れない。でも今回は、

*Try
Run with --stacktrace option・・・・・ (以下略)

の一文が目に留まり、これを試してみたところ、その結果、生成されたのが

android-debug.apk

でした。

専門家のサイトや経験者のブログを参考にして、その手順通りに進めたつもりなんだけど、どうも出てくる結果が違うのよね。それに、ここだけ読んでおけば最初から最後まで全部できる、なんてサイトやブログも無い (見つからない) ので、あちこちに点在する情報をひたすらかき集めて、ツギハギに縫い合わせていくしかない。或いは、それが書かれた当時の開発環境では、その通りにこなしていけば出来たのかも知れない。だけど、それとは異なる最新の環境を構築しているせいか、コマンド打って生成される結果が同じじゃない。

へなちょこな私にはとにかく時間ばかりかかる作業で、そびえ立つ壁にぶち当たる毎日です。

実は数日前にも一度、 

BUILD SUCCESSFUL

したんだけれど、その時に生成されたのは

Cordova-App-release-unsigned.apk

だけで、実機へのインストールができなかった。それでまたプロジェクトを最初からやり直し、それを三度繰り返し、上記のオプションを試してやっと

android-debug.apk

が生成され、実機にインストールできたのです。

だけど、これじゃまだGoogle Playにアップできません。改めて署名し直す必要あり。後でやってみます。

 ⇒ 私の開発環境

2015年8月12日水曜日

プロローグ (初めのご挨拶)

社内業務用に作成したWeb上の計算フォームを汎用化し、スマホアプリとしてリリースすることにしました。いまだ鋭意奮闘中ですが、いずれはアプリのサポートも考慮して当ブログを開設。でもJAVAの知識は無いに等しいし、今更学習する気もさらさら無い。果たしていつになったらリリースできることやら。こんなへなちょこの自称デベロッパーですが、開発の経過を含め、色々とボヤいていきます。

 ⇒ 私の開発環境